AI活用AIエージェント品質チェック

AIが作った成果物のチェックはどうする?別のAIにレビューさせると品質が一段上がる

公開: この記事は約4分で読めます

AIが作った重要な成果物は、作ったAIとは別のAIにレビューさせると品質が一段上がります。

AIは、自分が作ったものへのチェックが甘くなりがちです。人間が自分の書いた文章の誤字に気づけないのと、同じ構造だと考えています。

弊社でも実際に、同じAIのセルフチェックでは見過ごされたセキュリティの改善点が、別のAIのレビューで見つかりました

この記事では、次の3点を解説します。

  • AIのセルフチェックが甘くなる理由
  • 見過ごされた指摘が別のAIレビューで見つかった、実際の開発の例
  • 記事や客先資料への応用と、今日から取り入れる手順

AIのセルフチェックが甘くなるのは、バイアスがかかるから

一つのAIだけで何かを構築したり、資料を作ったりすると、その成果物にはバイアスのようなものがかかっています。

作った本人であるAIにレビューを頼んでも、そのバイアスの内側からしか見えません。自分の書いた文章を何度読み返しても、誤字に気づけないのと同じ構造です。

だからこそ、別の角度からの意見をもらう意味で、最終レビューを別のAIに見させるのがとても有効だと考えています。

ここでいう「別のAI」は、ChatGPTとClaudeのように開発元が違うAIサービスのこと。同じサービス内でチャットを分けるだけでは、角度は変わりません。

別のAIレビューで、見過ごされていたセキュリティの改善点が見つかった

弊社が提供している議事録生成AI「GijiBase」は、AIエージェントのClaude Codeを部分的に活用しながら構築しました。

構築後の最終レビューも、まずはClaude Code自身に任せています。すると、ログイン方式に改善の余地があったにもかかわらず、見過ごしていました。

Claude Codeは自分が作ったものなので、甘くチェックしがち。おそらく、自分で構築・開発したものだから甘くなったのだと考えています。

そこで、ChatGPTのAIエージェントであるCodexに再レビューをさせたところ、態度が変わりました。ログイン方式のほかにも、議事録出力の品質を上げる改善や、データ管理のセキュリティリスクまで指摘してくれたのです。

指摘は元のAIに報告して、そのまま直させる

Codexの指摘は、Claude Codeに「別のAIからこういう指摘があった」と報告し、一緒に実装していきました。

Claude Codeが最初に開発したものでも、十分運用できるレベルではありました。それでも、最終的にお客さまに使っていただく面では、別のAIが指摘したレベルまで取り入れることで安全度が上がります。

記事や客先資料でも「第三者の目」の代わりになる

別のAIによるレビューは、開発に限った話ではありません。

弊社では、ブログ記事で「間違ったことを書いていないか」が心配なとき、毎回ではないものの2つのAIに見てもらうことがあります。

客先に渡す資料も同じです。見せる前に第三者の意見が欲しいときや、致命的なミスがないか確かめたいとき、作ったAIとは別のAIに確認させると、意外な別角度の指摘がもらえます。

一人で事業をされている方ほど、「第三者にレビューしてもらう機会がない」という穴を別のAIで埋められるはずです。

取り入れ方は、成果物を別のAIに渡してレビューを頼むだけ

やり方に難しいところはなく、次の3ステップで完結します。

  1. 成果物を渡す — 作ったAIとは別のAIに、完成した成果物をそのまま渡す
  2. 見てほしい観点を伝える — セキュリティ・事実誤認・致命的なミスなど、心配な点を指定する
  3. 指摘を元のAIに戻す — もらった指摘を作ったAIに報告し、修正まで任せる

毎回やる必要はなく、失敗できない重要な成果物に絞って使えば十分です。

また、別のAIのレビューを通した後も、最終チェックは必ず人間が行ってください。AIが作った成果物であっても、指示を出して世に出す以上、その責任は人間にあるからです。

AIによるレビューは人間の最終チェックを置き換えるものではなく、その確認を確かなものにするための下準備という位置づけになります。

なお、レビューの精度はAIの性能に左右されるため、2つ目のAIも有料プランの高性能なモデルを使うことをおすすめします。有料と無料の差は「AIは無料と有料で何が違う?仕事で使うなら課金すべき2つの理由」にまとめました。

AIが作った成果物の品質に不安がある方はご相談ください

AIが作った重要な成果物は、作ったAIとは別のAIにレビューさせ、最後は人間の目で確かめる。この二段構えで、見過ごされていたリスクを公開前・納品前に拾えます。

合同会社kotonohaでは、AI活用のご支援として、こうした実践的なAIの使い方を事業の中身に合わせてご提案しています。

個人で事業を営む方も、従業員を抱える会社も、進め方は同じです。「AIの出力をどこまで信じていいか分からない」という段階からで構いません。お問い合わせから、お気軽にご相談ください。

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